ChatGPT はペーパードライバーに役立つか?

ChatGPTとは

昨今、新聞や雑誌、ネットを見ていても、AI(人工知能)の記事がとても多いです。

やれ、人間がコンピューターに追い越されてしまうとか、ほとんどの仕事が取って変わられてしまうとか。

AIとはArtificial Intelligence(アーティフィシャル・インテリジェンス)の略称。コンピューターが自分で学習しながら知識をためていくのが特徴です。

対話するコンピューターは昔からあるように感じるかもしれませんが、アップルのSiriやグーグルのアレクサは、機械を制御するのに特化したものであり、あらかじめ受け答えが設定されています。

これに対しChatGPTは、その都度、自分で最適解を考えながら答えを回答します。

ChatGPTに聞いてみた

ペーパードライバーの学習には使えるのでしょうか?

ChatGPTは以下のアドレスから登録すれば、誰でも利用できます。

https://openai.com/blog/chatgpt

早速、登録して使ってみました。ChatGPに聞いてみます。

質問「ペーパードライバーが運転を克服するにはどうすればいいですか?」

ChatGPTの回答

ペーパードライバーが運転を克服し、自信を持つためには以下のアプローチが役立つかもしれません。

  1. 知識と理解の向上: 道交法や交通ルールを学び、適切な知識を身につけることが重要です。交通標識や交差点のルール、優先権の取り扱いなどについて理解を深めましょう。
  2. 安全運転の習慣化: 安全な運転習慣を身につけることで自信が生まれます。スピードの適正化、信号や標識の遵守、注意深い観察と予測など、安全運転に関する基本的なスキルを磨きましょう。
  3. 経験の積み重ね: 運転には経験が必要です。自信をつけるためには、できるだけ多くの運転時間を確保し、さまざまな道路条件や交通状況での運転経験を積み重ねることが重要です。また、高速道路や混雑したエリアなど、自信がない場所や状況にも挑戦することで、徐々に克服していくことができます。
  4. 安心できる環境での練習: 運転に自信がない場合は、安心できる環境での練習を行うことも有効です。例えば、人の少ない時間帯や、広い駐車場などで基本的な運転操作やマニューバの練習を行い、徐々に自信をつけていきましょう。
  5. ドライビングスクールや継続的な教育: ドライビングスクールや継続的な教育プログラムに参加することもおすすめです。プロのインストラクターからの指導やフィードバックを受けながら、自分の運転スキルを向上させることができます。
  6. 心理的なサポート: 運転に対する不安や緊張を抱えている場合は、心理的なサポートを受けることも考慮してください。心理カウンセリングや運転不安症の専門家からのアドバイスやテクニックを学ぶことで、自信を取り戻す手助けになる場合があります。

重要なことは、焦らず自分のペースで取り組むことです。克服するまでに時間がかかるかもしれませんが、継続的な努力と経験を通じて、自信をつけることができます。安全運転を心掛けながら、自己成長を目指しましょう。

 

まあ、それっぽい回答ですが、よく読むと一般論の域は出ない感じですね。

続けて、もう少し突っ込んで聞いてみます。

 

質問「なかなか運転への恐怖心がぬぐえないのですが」

ChatGPTの回答


運転に対する恐怖心を克服するのは困難な場合もありますが、以下の方法を試してみることで少しずつ改善する可能性があります。

  1. 少しずつ慣れる:恐怖心を抱えながらも、運転を少しずつ練習することから始めましょう。最初は安心できる場所や時間帯で、ゆっくりとしたペースで運転してみてください。徐々に慣れていくことで自信がつきます。
  2. ビジュアライゼーション:運転前に自己イメージトレーニングを行うことで、自信をつけることができます。運転するシーンを想像し、リラックスした状態で円滑に運転する自分をイメージしてみてください。
  3. ドライバーアシストシステムの活用:現代の車にはさまざまなドライバーアシストシステムが装備されています。これらのシステムを活用することで、安心感を得ることができます。たとえば、衝突回避システムや車線維持支援システムなどは、安全な運転に役立つものです。
  4. 心理的なサポート:心理カウンセリングや運転不安症の専門家からのサポートを受けることも検討してみてください。恐怖心の原因を明確にし、それに対する対処法や心理的なテクニックを学ぶことで、克服に向けたサポートを受けることができます。
  5. 経験を積む:運転に対する恐怖心は、経験を積むことで薄れていく場合があります。安心できる環境での運転練習を継続し、徐々に自信をつけていくことが重要です。

最も重要なのは、自分のペースで取り組むことです。焦らずに少しずつ取り組むことで、恐怖心を克服することができるでしょう。また、運転において安全を最優先に考えることも忘れずに行いましょう。

 

わたしの聞き方が良くないのでしょうか。それとも文章が長くて、冗長に感じてしまうのでしょうか。

それはそうなんだろうけど、、、といった印象です。あまり質問の芯を食ってないかなぁ。

ペーパードライバー講習について、ズバリ聞いてみました。

質問「ペーパードライバー講習は役に立ちますか?」

ChatGPTの回答


ペーパードライバー講習は、運転免許を持っているが長い間運転していない人や経験が乏しい人にとっては役立つ場合があります。以下に、ペーパードライバー講習の利点をいくつか挙げます。

  1. 運転技術の向上: ペーパードライバー講習では、運転技術の向上や安全な運転に関する情報を学ぶことができます。これにより、運転の自信をつけることができます。
  2. 交通法規の更新: 道路交通法や交通ルールは絶えず変化しています。ペーパードライバー講習では、最新の交通法規やルールの変更点について学ぶことができます。
  3. 交通事故予防: ペーパードライバー講習では、交通事故の原因や予防策について学ぶことができます。交通事故を未然に防ぐための運転技術や安全運転のポイントを身につけることができます。
  4. 自己評価の機会: ペーパードライバー講習では、自分の運転技術や知識レベルを客観的に評価する機会があります。自分の課題や改善点を把握することで、適切な対策を取ることができます。

ただし、ペーパードライバー講習が必ずしもすべての人にとって必要とは限りません。運転経験やスキルに自信のある人や、適切な運転技術を保持していると感じる人にとっては、講習が必要ない場合もあります。

講習を受けるかどうかは、個々の状況やニーズによって異なります。自分の運転技術や知識に自信がない場合や、交通法規やルールの変更について情報を得たい場合は、ペーパードライバー講習を受けることを検討してみてください。

 

結論

いろいろなことにスっと回答してくれる(数秒)のは、たしかに面白いです。しかもこれだけの分量で。

ほかの質問もたくさんしてみましたが、やはり一般論に毛の生えた程度しか答えてくれないので、「なるほど!!そうだったか!」というような回答は得られませんでした。

こういった感じの答えが続くので、レポートのたたき台や、資料のざくっとしたアウトラインを確認するのには良いかもしれません。

そして自分の趣味など、少々込み入ったことを質問してみました。そこで感じたことは、ChatGPTは知ったかぶりをするということです。

知ったかぶりというと感じ悪いかもしれませんが、何を聞いても「すみません、わかりません」とは返事をしてくれません

何とか近い答えを出そうとしすぎてしまいます。実はこれが厄介です。

良く知っている分野のことだったので、ChatGPTが出した回答に誤りを見つけ、「〇〇の部分は事実と違います」と返答します。

すると、「すみません、〇〇と混同しました。」と回答してきます。

そこを正して、再質問しても同様のことが頻発します。

知ったかぶり(?)の回答が何回も続いたので、「さっきから回答の事実が間違ってばかりです。知らないことは知らないと言ってください」と書きました。すると、

「お詫び申し上げます。先程の回答で正確な情報を提供できず、混乱を招いてしまいました。ご指摘いただき、誠に申し訳ありません。

私は情報の取得や処理に基づいて回答を生成していますが、完璧ではなく、間違いや不正確な情報を提供することもあります。

ご質問に対して不正確な回答をしたことをお詫びし、今後は正確な情報を提供するために努めてまいります。お手数をおかけしましたことをお詫び申し上げます。」

と、性格は素直です。ChatGPT、なんだか憎めない。

なのでChatGPTの性格は良さそうなのですが、あまりよく知らないことについて質問すると、回答が合っているのか間違っているのかも判別できません。

前に見た記事では、法律の質問をしても、ありもしない判例をでっちあげて回答する例が紹介されていました。

ネットの世界全般がそうだともいえますが、どこまで信じていいのかがよくわかりません。

決まり切った仕事の一部を取って代わったりはあると思いますが、対人間のことを全面的にAIが取って代わるのは、実際はまだまだ先のことだと感じました。

 ChatGPT、使いようにっては便利だと思いますし、参考にはなります。

とりあえず使ってみるにはおもしろいので、機械があればみなさんもチャレンジしてみてください。

※マジメな補足。さきほどChatGPTの性格はマジメそうだと書きました。会話ができるので、人間と同じような印象を持ってしまいます。でもこの「人間と同じように対話できる」ことが問題です。例えば、ChatGPTと会話するうちにある方向は考えを誘導されてしまうことがありえます。疑問を問うていくのですから、悩み相談のようになりやすいのです。そして、もしもその悩み相談が自死への誘導や後押しになってしまったら、誰がどう責任を取るのか。自立型AIはブラックボックスなので、何らかの形でそちらへ誘導しないという保証はありません。それが自死だけでなく、殺戮や戦争までつながってしまわないか、といったことが懸念されています。結論を縛ってしまっては、AIの学習に支障が出るのではないか?そもそもそこまで結論を縛ることができるのか?これからのAIへの大きな問題となっています。