陰陽師とは何者か (国立歴史民俗博物館)

今回は千葉県佐倉市にある、国立歴史民俗博物館 「陰陽師とは何者か」へ行ってきました。(10月3日~12月10日まで)

陰陽師はマンガにもなりましたが、マンガのようなおどろおどろしい内容ではなく、きちんと歴史に裏付けられた政府の役職でした。

現代の科学が発展する前にも、人々は世界がどうなっているのか、なぜ病気が流行ったり災いが起きるのかを理解しようとしました。

陰陽師は古代の科学者でもあったわけです。

平安時代に陰陽寮という部署が設置され、世界の移り変わりを知るために陰陽師が活躍します。

この日はこの方角に良いことがる、悪いことがありそうだ、などを星の運行や方位、日の長短、膨大な文献などをもとに割り出します。

現代では”当たるも八卦当たらぬも八卦”の「占い」「おまじない」と言われていますが、古代ではれっきとした科学であったのです。

陰陽師の最重要の仕事は「暦作り」でした。

現在では世界標準のカレンダーが一般的ですが、明治6年の法律設置までは、地方ごとや宗教ごとにいろいろなカレンダーを使っていました。その内容も、今のように単に日を数えるのではなく、吉凶を占う重要なものでした。

展示では、安倍晴明に焦点を当てながらも、古来から陰陽師がどういった役割を担ってきたかをわかりやすく展示しています。

千葉県佐倉市にある国立歴史民俗博物館。常設展の資料も膨大で、一日中飽きずに過ごせます。

東関東自動車道・四街道IC→案内板に従ってICから約8km

ドライブに是非、行ってみてください。

国立歴史民俗博物館 https://www.rekihaku.ac.jp/index.html

〒285-8502 千葉県佐倉市城内町 117